今年の秋冬は、スマートフォンにしろ、タブレットにしろ、気合いの入ったものが多いですね。とくに液晶サイズ7インチのタブレット周辺が熱すぎる! うっかり足を踏み込むとヤケドするカテゴリになってしまいました。この秋冬はお財布が火を噴いてる人も多いのではないでしょうか。かくいう私も、カード明細を見て鼻血を吹きそうになった一人です。でも無駄な出費ではない! と思わせてくれるのが、auから登場したシャープの「AQUOS PAD SHT21」(以下、AQUOS PAD)ではないかと感じています。
この端末を発表会の会場で最初に触った瞬間、「これはヤバい! ついに来た!」と思いました。 GALAPAGOSで本を買って読むようになったとき、一番最初に登場した、GALAPAGOS専用の5インチ端末を思い出しました。ブックリーダーとしての仕様中心で、タブレットとしてバリバリ使うことはあまり想定されていなかったんですよね。でも軽くてすごく携帯しやすいし、片手でも持ちやすかったので、当時は「これがスマートフォンだったら......」なんて思ったものです。
そして、いよいよ本格的に電子書籍で読書するようになったとき、「今こそ改めてあんな感じの端末を、タブレットで出せばいいのに。読書専用端末じゃなくて。360度全方向から本気のスペックで」と考えておりました。本が読める+αではなくて、本を読むにも快適だけど、タブレットとしてなんでも快適に使いたい。これさえあれば、という状態がいいですよね。それが実現しちゃったのが目の前の「AQUOS PAD」だと思ったんです。
今、改めて目の前にある「AQUOS PAD」、サイズは幅約106mm、高さ約190mm、厚さは約9.4mmで、重さはわずか約272g。触ってまず感じたのは、とにかくお世辞抜きで軽くて持ちやすいという点です。私の手は小さめなんですが、それでも背面から余裕でワシづかみにできるサイズです。幅はあるけれど非常に薄いうえ、背面に滑りにくいテクスチャが採用されているので、指がかかりやすいんですね。うっかり落とすという心配もなさそうです。
とはいえ、さすがに常時ワシづかみというのはツラいのですが、「AQUOS PAD」のよさは、文庫本や新書を片手で持つような感覚で持てること。そのためか液晶の下の幅は、他に比べて多めにとられています。男性の親指をかけても、液晶の邪魔にはならないでしょう。人差し指と親指で挟むようにして持つと、そのバランス感にも感動します。女性でも、電車の中でつり革につかまりながら持てるくらいの重さとバランスなんです。この安定感のある持ちやすさは、現在ナンバーワンではないかと思っています。
この携帯性に加え、省電力かつ美麗な「IGZO」搭載で、防水で、バッテリー容量はなんと3,460mAh! エコ技機能はもちろん、最新のスマートフォンと同じ機能はほぼ全て入っていて、ペンを付属させるほど入力にもこだわりを持っているとくれば、ワクワクしないはずがありません! 我が家にやってきてから、あれよあれよという間に、圧倒的に触る機会の多い端末になりました。読書はもちろんですが、それまでスマートフォンでやっていた通話以外の作業の多くが「AQUOS PAD」に移行しつつあります。
「スマートフォンでもできるなら、スマートフォンでいいじゃない?」と思ったら大間違い。広い画面の開放感、表示できる情報量の多さ、インプットのしやすさにハマると、抜け出せなくなっちゃうんです。これをタブレットと一口で言ってしまうのはもったいない。何がいいでしょう? 電子手帳というにはちょっと大きいので、新しいビジネスツール、でしょうか。
というわけで、次回から、この「AQUOS PAD」の私なりの使い方と使用感についてレポートしてみたいと思います!
(すずまり)